排気温度センサー交換
2016.7.15
以前より時々表示されてきた「SLOW DOWN」、原因はECUのコネクター不良かと思われたが、いろいろと対策を講じるも一向に改善せず、最近は表示される頻度が高くなってきた。 走行中に突然表示されたり、エンジンをかけた途端に表示される事もある。 ECUはいったん排気温度の高温状態を検知すると数分間「SLOW DOWN」を表示し、燃料をカットするしくみになっており、エンジンをかけ直したり、ECUをリセットすると表示が消え、すぐに再現することがないため、原因個所が掴めない。 原因が解らないが、「SLOW DOWN」が表示され走行できない事が増えてきたので、順番に対策を講ずる。
まず最初に排気温度センサーを交換する。 今回はEUROSPEARESに注文。 BREXITの影響でポンド安のタイミングとちょうど重なった。 注文から2週間ほどで到着。
友人のパーツも同時に注文。
Thermocouple(排気温度センサー)は正真正銘のFerrari純正パーツ。
パーツナンバー193467 初期は168824なので、パーツ番号が変わっている。
さっそく作業に入る。 まずはエンジンルームのサイドウォールカバーを外す。 3mmのHEXで沢山のネジを外さなければならない。体勢もきつく結構面倒な作業である。 写真はボンネットのダンパー部分。バネクリップを外して抜く。
冷却水のリザーブタンクを外して、エアークリーナーボックスを外す。 社外品のエアークリーナーボックスを使用しているが、基本的に固定方法は同じで、左右のネジと前部の4つのネジ、それと断熱パネル側の2本を外す。 インテークもホースバンドを緩めて抜いてやる。
断熱パネルを外すと、触媒が見えてくる。 触媒の出口に問題の排気温度センサーが刺さっている。 右側は配線が長いので中央からサブフレームに沿ってサイドパネル裏のアンプまで繋いでおり、左側は途中で配線を繋ぎ直した後があり短く、直接サイドパネルの裏のアンプに繋いである。 断熱パネルの鋭利な部分で配線がダメージを受けている部分がある。断線すると「SLOW DOWN」が表示されるので、この配線が原因かもしれない。
新旧のセンサー。 取り付けは、14mm。
エアークリーナーボックスの断熱パネルに干渉しない方向に向けて取り付ける。熱による固着を防ぐため、カッパーグリスを塗布しておく。
配線が短かったせいもあるが、今回はなるべく配線に傷が付かないように、しかも熱にも影響されないように考えて、サブフレームの下を通してアンプの近くでO2センサーのラインにタイラップで留め、サイドパネルの裏に配線した。
まずはこれで様子をみて、再度「SLOW DOWN」が表示されたなら、アンプを片方ずつ交換して原因を探ろうかと思う。
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