クーラント交換

 

 

DSC01570.jpg2017.8.20〜

 過去の記録を遡ってみると、オイル交換はもとより冷却水の交換

を2年以上行っていない事に気付いた。

 

 とりいそぎ作業にかかる。

 まずアンダーカバーを外した。

 確認できたオイルの浸みは4か所。

 左右のタペットカバー後端、コンプレッサー本体、さらに

今回はクラッチ下点検口からのオイル漏れが確認された。

 クランクシールからのオイル漏れと推測される。

 直ちに修理をしなければならないレベルでは無いにせよ、

コンプレッサーのオイル漏れも徐々に多くなってきており、

合わせて経過観察していたドライブシャフトブーツも変形が

見られるので、それも合わせて今後きっちり直したい。

 

 

 

 

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 今回は前のアンダーパネルも外した。

 室内のバッテリーに繋がるホースが切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 今回のクーラント交換は正当法で行おうかとラジエータードレインに

アクセスしてみたが、見るからに貧弱で弱そうなプラスチック製であった

ことと、このドレインからクーラントを抜いても、構造的に多くは抜け

ないと思われたので断念した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 代わりに、やはりラジエターリターンホースから抜く事にした。

 最下部に位置しており、ラジエター側のクーラントを

一番効率よく抜く事ができるとの判断からだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 オイルパンでクーラントを受け止めてみたが、2Lは漏れてしまい

6L弱しか改修できなかった。

 LLC濃度を低くしていたために汚れが気になっていたが、匂いも

なく汚れも殆どみられず、安心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 今回さらに左バンクのウォータージャケットからもクーラントを

抜いてみた。

 左バンクのドレインは後方にありアクセスが容易であったが、

右バンクのそれは前方で、エンジンマウントに隠れていたため、

左側からだけ抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ここでも結構な量を漏らしてしまったが、4Lほどは回収できた。

 漏れた量も考慮して、約12Lは抜けたのではないだろうか。

 

 クーラント全量で18.5Lである事を考えるとまずまず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 過去にギアオイルヒートエクスチェンジャーのオイル漏れがあった

ため、未だに微量のオイルが混ざっていて、サブタンクの口に灰汁

のように、溜まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 サービスマニュアルに則ってクーラントを補充する。

 まず、ラジエタークランプ、その他接合部に緩みが無い事を確認

 エアコンの暖房MAXにセットする。

 サーモスタットカバー上部にあるBleed Screwを緩め、クーラント

を注ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 Bleed Screwはネジ部分に切り欠きがあり、

緩めると隙間ができる構造。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 今回はAC DelcoのLLCを採用した。

 特に理由は無く、4Lボトルでコストパフォーマンスが良かったから

である。 本来ならば蒸留水を使用するべきであるが、

コスト理由で水道水にて希釈し使用する。

 

 約7L入れたところで、緩めたBleed Screw部分から漏れだしてきた。

 予想ではBleed Screwからはエアーが抜け、通常エアーを抜く細いホースからラジエターへクーラントが補給されると考えていたが、それ以上ラジエター側に入れられない。

 

 

 

 

 

 

 

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 Bleed Screwを閉めた後、エンジンをかける。

 水温計が100℃近くなるとクーラントがエアーとともに

溢れだしてくる。

 マニュアルには、Bleed Screwを緩めてエアー抜きするとしか

書かれていないが、その程度では上手く抜けてくれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 100℃を越えると一気に溢れ出してくるので、エンジンを停め、

クーラントを補充するという作業を3〜4回繰り返す。

 多く溢れさせた方が回数は少なくて済むかもしれないが、

クーラントチャージャーなるバケツの口がフェラーリには合わず

不安定で、クーラントを漏らしてしまったり、バケツを倒したり、

補給量を把握できなくなり、場当たり的な作業になった。

何度行っても中々上手く行かない作業である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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